私がはじめてジョーに出会ったのは小学校の時、ジョーフリークの友人のすすめからだった。漫画の中に滔々と流れる男の「血」に、私は体が熱くなるのを感じた。それから十年。たまたまローカルテレビで再放送されていた「あしたのジョー2」を見て、私の中のジョー熱が再沸騰。これはナニかをせにゃならん。私はいてもたってもいられずに、モニタに向かって左ジャブをくり出しながらテキストエディタを開いた。
しかし、リアルタイムにジョーを読んでいた世代には(父が読んでたらしい、ちきしょーウラヤモシィー)、情熱もマニアックな知識もかなうはずもなく、かといって井沢「ジョー」ヒロミのようにヘアスタイルをまねることも出来ず(はずかしいので)。
そこで私は絵を描くことにした──あしたのために……!(以下その15まで続く)
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